30週より前の逆子施術

20週台で逆子になることは多々あります。

というのも、まだ赤ちゃんが小さく、自由にくるくると動き回れるからです。

病院でも、たまたまエコーで見るときに頭が上になっているだけと考え、

また、頭が上であるデメリットが少ないので、「逆子」とは言われないことが多いです。

 

逆子のデメリットとは、

●足が下にあることよって、子宮の出口を蹴るなどして刺激されることによって子宮の収縮を促し、

切迫早産の可能性、または破水する可能性が高くなる。

●出産時に臍帯が圧迫され、赤ちゃんが酸欠状態になる可能性。

●出産はほぼ、帝王切開になる。

施術に来られる妊婦さんは、特に三番目の帝王切開になるという理由で逆子を治したいと訴える方が多いです。

たまに、帝王切開の方が楽、という方も居られますが、やっぱりお腹にメスを入れるのは怖いですよね…。

 

実際は、28週までに9割の逆子が自然に戻ると言われています。

当院でも、28週以前は「逆子施術」は行いません。

 

しかし、34週を過ぎると逆子が戻る確率が一気に下がります。

「32週で初めて逆子体操や寝方を病院で指導され、2週間やっても戻らないから、慌ててネットで鍼灸院を探して、来院されるのはすでに34週になっている。」というパターンは珍しくありません。

 

だからこそ、早い時期に安産灸を始めるチャンスだと考えています。

●20週を超えてからの健診で二回連続で逆子だったり、

●28週頃でもまだ逆子の場合

こんな方は、特に安産灸を始めて頂きたいです。

もちろん、逆子の戻る確率も高いです。

 

逆子の原因は、物理的な要因がなければ不明のことが多いのですが、

「なりやすい生活環境」というのは少なからずあります。

それを解消することは、安産にもつながります。

その中で逆子も戻り、それを維持することができれば、

病院で「逆子」と言われて慌てることはありません。

もし逆子になってしまっても、安産灸を継続していると戻るのも早いですよ。

 

先ほど「28週以前は逆子施術をしない」と言いましたが、

逆子が戻りやすくするため、また逆子になりにくくするための生活養生や工夫はお伝えします。

もし物理的な要因があれば、赤ちゃんとお母さんの安全を第一として、

無理に逆子を戻すのではなく、37週正期産まで赤ちゃんをお腹にとどめておけるような生活養生をお伝えします。

難しい逆子でも、その過程の中で戻ることもあります。

 

妊婦だから、逆子だからと言って、頑張りすぎたり神経質になりすぎるのはよくありませんが、

マタニティライフが快適で、お産も楽になることは、だれもが望むことだと思います。

赤ちゃん、子宮、お母さんの体が喜ぶことを、

いつもの生活に、無理なくちょっとだけプラスして「安産」を目指しましょう!

 

安産灸

逆子施術

 


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